超並列計算機RWC-1の要素プロセッサであるRICA-1のパイプライン構成、特に、 高速なプロセッサ間データ転送を実現するために拡張した機能に関して述べる。 RICA-1は通信と計算を融合したアーキテクチャであるRICA(Reduced Inter-processor Communication Architecture)を採用し、細粒度の並列処理を 効率良く実行することができる。細粒度の並列処理を支援する機能はスーパスカ ラプロセッサのデータパスを共用することによって実現されており、機能拡張の ために必要とするハードウェアコストを小さい。現在、16PE構成のRWC-1が稼働 しており、その基本性能について報告する。